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服屋さんと接客

 皆さんは洋服を買うときに、どのお店を利用しますか?

 わたし(一由)は、Amazon、ZOZOといったインターネット通販をよく利用しています。

 ネット通販でないお店では、無印良品やユニクロといったお店が多いです。

 これらのお店に共通する点があります。

 それは「接客をしないこと」です。

 正確にいえば、「お客が求めていないのに接客をしないこと」でしょうか。

 わたしが服を買うときに、一番嫌なのが、お店に入って店員さんが近寄ってきて声をかけてくることです。

 ゆっくり商品を見たいのに、店員さんは「お似合いですよ」とか「この色は最近の流行で」とか「試着してみませんか」などと声をかけてくるともう買う気はゼロになって、そそくさと店から出ざるを得ません。

 この服屋の独特の接客システムには昔から、疑問を持っていました。

 なぜ放っておいてくれないのだろう、試着がしたければ自分で店員さんに声をかけるし、質問があれば自分で聞くのに・・・、と。

 ただ、わたしはすべからく接客が嫌いかというとそういうわけではなく、例えばカフェの店員さんが「今日は寒いですね」とか「新しいコーヒー豆試してみませんか?」というのは全然苦になりません。あまり理屈ではうまく説明できないのですが・・・。

 この「服屋の接客問題」についてはわたしと同様の苦手意識をもっている人も多いらしく、ユニクロが日本の服屋さんでナンバーワンになった大きな理由の1つに、この接客問題があるという指摘をなにかの本で読んだこともあります。

  ZOZOがヒットしたのも品数の豊富さもさることながら、自分で好きな服を好きなだけ選べて、店員に購入をせかされたり、プレッシャーを受けることがないことが非常に大きいとおもいます。

 インターネット通販で服を買うことの最大の難点は、自分のサイズにあうかどうかがわかりにくい、という点です。

 しかしこれも技術の発展で、かなりクリアできるようになっていますし、ある程度買い物慣れすると、サイズをみれば大体は自分の適正サイズを購入することができますし、最近ではサイズがあわなければ返品することもできます。

 リアル店舗の接客には、①店員が接客することで、お客の好みやニーズを把握してフィットする商品をすすめることができる、②店員のトークスキルで、お客を逃さずに購買にこぎつける、③万引き防止などの理由があるとされていますが、わたしにとっては、マイナス面のほうが大きく、特に②のようなおしつけがましいお店や自己本位でお客のことを考えていないお店には行きたくないなあ・・・とおもってしまいます。

 基本的に、おしつけがましい態度のお店は、いまの消費者には受け容れられないと考えたほうが良いのではないでしょうか。

 ひいては、法律事務所も、そうかもしれません。

 少なくともわたしは、迷っている相談者の方には「ここで今すぐ決める必要はありませんから、おうちにかえってよく考えてもらって結構ですよ」「ほかの弁護士に相談してから、依頼するかどうかを考えてもらってもかまいませんよ」とお話するようにしています。

 それは案外と、わたしの「服屋さんの接客」に関する自分の苦手意識や嫌悪感と関係があるのかもしれません。

 

 

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